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オルソケラトロジーとは?

オルソケラトロジーとは?
オルソケラトロジーレンズ

眠っている間に視力矯正 裸眼視力が0.3から1.0へ

オルソケラトロジーとは、角膜の形状を変形させ視力を改善させる近視矯正法を意味します。
一般的なコンタクトレンズとは異なり、寝ている間に特殊なデザインの高酸素透過性コンタクトレンズを装用する事で角膜の形状を扁平化して、近視や乱視を矯正します。

朝起きてレンズを外した後も一定時間角膜の形が保持され、日中はコンタクトレンズや眼鏡を装用せずに裸眼で生活することが可能です。

オルソケラトロジー治療開始直後には矯正効果は弱く、短時間しか良好な裸眼視力は持続しませんが、毎日装用を続けることで角膜の形状が安定し、1〜2ヵ月後には良好な裸眼視力が得られます。

また、角膜を削ったりせず、使用をしばらく中止すれば元の状態に戻すことができるため、非常に安全です。元の目の状態に戻れば眼鏡やコンタクトレンズなど他の矯正方法に切り替えることも可能です。

最近ではオルソケラトロジーの「近視抑制効果」にも期待されています。

オルソケラトロジーの特徴

01

手術が不要 オルソケラトロジーは手術を必要とせず、特殊な形状のコンタクトレンズを装用し角膜の形状を変えることで、視力矯正が可能です。手術を受けることなく、簡便な方法で近視の矯正が行えます。

02

近視の進行が抑制できるといわれている 一部の研究では、オルソケラトロジーが近視の進行を抑制できるとされています。特に若年の患者様において、近視の進行を抑制する可能性が期待されています。

03

日中、眼鏡やコンタクトレンズなしでスポーツや勉強、仕事も可能になる オルソケラトロジーを使用することで、日中は眼鏡やコンタクトレンズを使用せずに快適な視力を保つことができます。スポーツ、勉強、仕事など、さまざまな活動を自由に行うことが可能です。

04

中等度の近視と軽度の乱視の方のみ矯正できる オルソケラトロジーは、中等度の近視と軽度の乱視の方に最適な矯正方法です。これらの患者様に対しては効果的な視力矯正が期待できます。

05

レンズ装用を中止すると元の状態に戻るので安全 オルソケラトロジーを中止すると、角膜の形状も元に戻ります。これにより、治療の継続が困難になった場合でも別の矯正法に移行しやすく、また安全性も確保されています。

こんな人におすすめ

  • 日中の眼鏡やコンタクトレンズ装用や管理に煩わしさを感じる方

    日中の眼鏡やコンタクトレンズ装用や管理に煩わしさを感じる方

    オルソケラトロジーは、寝ている間にコンタクトレンズを使用して角膜の形状を矯正するため、日中は眼鏡やコンタクトレンズを使う手間が省けます。煩わしさから解放され、快適な生活を送りたい方におすすめです。

  • 日中の眼鏡やコンタクトレンズ装用や管理に煩わしさを感じる方

    裸眼でスポーツや勉強に打ち込みたい方

    オルソケラトロジーを利用することで、日中は裸眼で視力を保つことができます。眼鏡やコンタクトレンズが不要になり、より快適にスポーツや勉強に集中できることとなります。

  • 日中の眼鏡やコンタクトレンズ装用や管理に煩わしさを感じる方

    子どもの近視予防

    最近ではオルソケラトロジーが近視の進行を抑制できる効果が期待されています。 子供のための近視抑制において、予防的なアプローチとして検討される価値があります。

  • 日中の眼鏡やコンタクトレンズ装用や管理に煩わしさを感じる方

    手術やレーシックに抵抗があるという方

    オルソケラトロジーは手術を必要とせず、比較的低リスクな視力矯正方法です。手術やレーシックに抵抗がある方にとって、オルソケラトロジーは安全かつ効果的な選択肢となります。

メリット・デメリット

メリット

  • 日中は眼鏡・コンタクトレンズを装用せずに裸眼で過ごせる
  • スポーツ中の安全性やレンズが外れる不安がない、水の影響も受けない
  • 角膜が柔らかい若い方の場合、近視の進行を抑制する効果がある
  • 治療(装用)を中止すれば、角膜の形態が元に戻る
  • 外科的な治療が不要

デメリット

  • 強度の近視や乱視には不向き
  • 原則として毎晩装用する必要がある
  • 毎日のレンズのケアが必要
  • 定期的な検診が必要
  • 保険外の治療のため、やや高額である

オルソケラトロジーと他の屈折矯正との比較

視力矯正方法 メリット デメリット 当院での取扱
オルソケラトロジー

就寝時のみ角膜上に
レンズを装用して矯正

  • 日中は裸眼で生活が可能
  • 近視の進行を抑える効果があるといわれている
  • 角膜の柔らかい子供には
    特に効果が期待される
  • レンズの装用をやめると角膜の形状が元に戻る
  • 強度の近視・乱視には不向き
  • 安定した視力を得るのに時間がかかる
  • 夜など暗い場所で光が滲んで見えることがある
  • コンタクトレンズ同様ケアに手間がかかる

ICL

虹彩と水晶体の間に眼内レンズを挿入する手術で矯正

  • 近視の戻りが少ない
  • クリアで色鮮やかな見え方を実現できる(見え方の質が高い)
  • 強度近視や乱視も対応可能
  • 合わない場合レンズを取り外し元に戻すことも可能
  • 手入れが不要
  • 費用が高額
  • 非常に稀な場合だが術後に
    合併症を起こす可能性がある
  • レンズ到着までの時間がかかる
  • 術後、眼圧上昇することがある

眼鏡

眼鏡をかけることで矯正

  • 手入れが簡単
  • 装用時間の制限があまりない
  • 周辺部がやや歪み、レンズの外側で見え方に不自由な部分が生じる
  • スポーツや悪天時に不便
  • 強度の屈折矯正は難しい
  • 眼精疲労が起きやすい

コンタクトレンズ

日中起きている間、角膜上にレンズを装着し矯正

  • 見た目が変わらない
  • 視力の左右差がある人でも矯正可能
  • 衛生管理が大切
  • 装用時間に制限がある
  • ドライアイ、アレルギーの人は装用が困難
  • 長期装用による眼瞼下垂などのコンタクトレンズトラブルや合併症がある

レーシック

角膜をレーザーで削る手術で矯正

  • 裸眼で生活できる
  • 手術後すぐに視力が得られる
  • 手入れが不要
  • 強度近視や強度乱視は不適応
  • 角膜を削るために収差・ドライアイやハロー・グレアが増える
  • 術後、元に戻すことはできない
  • 手術合併症まれにあり

×

適応・不適応について

適応とされる方

  • 近視度数-4.0D以下、乱視度数-1.5D以下
  • 角膜曲率が41.0D~48.0Dまで
  • 角膜内皮細胞2000個/㎟以上

不適応とされる方

  • 適応範囲外の強度近視や乱視
  • 円錐角膜などの角膜疾患
  • 重度のドライアイ
  • 目の重度のアレルギー疾患
  • ぶどう膜炎
  • その他眼科的疾患のある方
  • レーシックの既往歴がある方
  • 眼内および角膜の手術を受けた経験のある方
  • 定期健診やレンズの適切なケアができない方
  • 睡眠時間が6時間以下の方
  • コンタクトレンズ装用が不適切と判断した方
  • その他、医師が処方に不適切と判断した方

治療の流れ

※完全予約制のため、オルソケラトロジーをご希望の方はお電話でお問い合わせ下さい。

 

適応検査
  • オルソケラトロジー治療が適応可能かを判断する検査です。
  • 検査の結果、非適応となった場合にも適応検査代の返金はいたしかねます。
  • 現在コンタクトレンズを装用されている方はご相談ください。装用中止期間が必要です。
コンタクトレンズ装用中止期間
  • ・ソフトコンタクトレンズ:3日以上
  • ・ハードコンタクトレンズ:2週間以上
  • ・他社オルソケラトロジー:1ヶ月以上

※検査当日は今お使いの眼鏡やコンタクトレンズをご持参ください

装用体験
  • トライアルレンズを貸出し、約7日間の装用体験ができます。
  • 特注レンズの場合、取り寄せまでお日にちをいただきます。また、追加で費用がかかる場合があります。
  • 同意書へのご署名が必要です。
  • 装脱が上手くできない場合には、練習のために再度ご来院いただく場合があります。
  • 次回以降の検査には、毎回レンズを持参してください。
治療開始
  • 装用体験開始から約7日後に、視力やご使用方法に問題がないか、眼に異常がないか等の検査をします。
  • 治療を開始する場合には本治療用の同意書へのご署名が必要です。未成年者の場合は保護者の同意も必要です。
  • トライアルレンズは返却いただき、患者様専用のレンズを注文します。
  • 一括制または定額制どちらかのプランを選択していただきます。
定期検査
  • 本治療開始日から以下の日程で来院が必要になります。1週間後/1ヶ月後/3ヶ月後/6ヶ月後/9ヶ月後/1年後(以降3ヶ月毎)
  • 定期検査は治療の安全性・有効性の確認のために重要なものです。スケジュールが守れない場合、途中で治療を中止させていただくことがあります。その際、返金等は致しかねますのでご了承下さい。
  • 眼の状態により、定期検査以外にも来院が必要になることがあります。

費用について

定額プラン 初期費用が安く、2年目以降も保証付きで度数が変わっても安心のプランです。 一括プラン 近視の進行が既に止まっている方に
おすすめのプランです。
初年度(両眼の場合)
適応検査代 ¥5,500
ケア用品代 ¥3,300
貸出保証金(返金) ¥33,000 *1
レンズ費用+1年間の定期検査代 ¥48,400 ¥165,000
月額支払い ¥77,000 ¥0
合計 ¥134,200 ¥173,800
*1本治療を開始する場合:お預かりした貸出保証金は、初年度の合計金額から相殺させていただきます。
*1本治療を開始しない場合:ご返金いたします。
以降1年ごとの費用(両眼の場合)
定期検査代(1年分) ¥22,000
レンズ費用 ¥7,700 × 12ヶ月分 ¥0
合計 ¥114,400 ¥22,000
トラブル・紛失等の保証(両眼の場合)
紛失した場合の費用(1枚) ¥11,000 ¥44,000
中止による返金保証
(治療開始30日以内)
¥25,000 ¥55,000
交換保証(1枚につき) 年間2回可能 レンズ発注から1年間、2回可能 ※レンズを買い換えた場合も1年の保証がつきます
度数などによるレンズ更新
レンズ費用 なし
(年2回まで、3回目以降は11,000円/枚)
44,000円/枚

定額制と一括制のメリット・デメリット

定額制 一括制
メリット
  • 初期費用が安い
  • 2年目以降も保証付きで度数が変わっても安心
  • レンズを無くしても紛失保証があるので安心
  • 一括支払いのため、毎月の費用がかからない
  • レンズの更新が少ない場合には割安になる
デメリット
  • 毎月の支払いが必要
  • 長期契約は割高になることもある
  • 初期費用が高い
  • 2年目以降の交換保証がない
  • 紛失保証がない
おすすめの方
  • 初期費用を安く抑えたい方
  • レンズの衛生面が気になる方
  • 今後も度数が変わることが予想される方
  • 保証は最低限でなるべく安く治療したい方
  • 近視の進行がすでに止まっている方(交換が少ない傾向の方)
メリット デメリット おすすめの方
定額制
  • 初期費用が安い
  • 2年目以降も保証付きで度数が変わっても安心
  • レンズを無くしても紛失保証があるので安心
  • 毎月の支払いが必要
  • 長期契約は割高になることもある
  • 初期費用を安く抑えたい方
  • レンズの衛生面が気になる方
  • 今後も度数が変わることが予想される方
一括制
  • 一括支払いのため、毎月の費用がかからない
  • レンズの更新が少ない場合には割安になる
  • 初期費用が高い
  • 2年目以降の交換保証がない
  • 紛失保証がない
  • 保証は最低限でなるべく安く治療したい方
  • 近視の進行がすでに止まっている方(交換が少ない傾向の方)

よくあるご質問

オルソケラトロジーはどのような治療ですか
特殊なデザインのハードコンタクトレンズを就寝時に装用することで近視が矯正され、日中は裸眼で生活できる治療法です。
オルソケラトロジーのメリットはありますか
就寝時にレンズを装用しますので、日中は裸眼で過ごすことができます。レンズの装用を中止すると角膜の形状を元の状態に戻すことが可能です。
オルソケラトロジーのデメリットはありますか
近視度数の強い人や乱視が強い人は、矯正効果が出にくかったり、安定した視力が得られるまでに時間がかかることもあります。また、レンズをはずすと元の角膜形状に徐々に戻るため、視力も元に戻ってしまいます。
治療開始してからどのくらいで見えるようになりますか
個人差はございますが、1~2週間程度で日中裸眼で過ごせるようになります。レンズは毎日装用する必要があり、装用を忘れてしまうと翌日の見え方に影響が出る可能性があります。
治療を中止するとどうなりますか
使用期間によって多少の違いはありますが、レンズの装用を中止してから、約1~2ヶ月程度で角膜の形状は徐々に元の状態に戻ります。角膜が元の形状に戻った後は他の矯正方法へ変更することが可能です。
人によって効果の現れ方は違いますか
睡眠時間が十分にとれない方などは効果的な裸眼視力が出るまでに日数がかかる事があります。また、装用の仕方や寝方によって効果に大きく差が出る場合がありますので、適切に装用するようにします。
オルソケラトロジーは誰にでも適応されますか
オルソケラトロジーは、近視・近視性乱視の方が対象で、遠視や強度乱視、円錐角膜等の方は適応外となります。また、近視の方であっても、近視度数や角膜の形状によっては適応外となることもあります。
レンズの寿命はどれくらいですか
レンズの寿命は一般的なハードコンタクトレンズと同等ですが、レンズの取り扱い方により耐用年数に個人差がございますので、定期検査をきちんと受け、医師やスタッフにレンズの状態を確認してもらいます。
レンズの装用感はどうですか
一般的なハードコンタクトレンズと同様に、最初は異物感がありますが、慣れてくれば異物感は少なくなっていきます。
オルソケラトロジーを続けると、視力は回復しますか
オルソケラトロジーレンズを装用中は近視が一定期間矯正されますが、装用を中止すると徐々に元の状態に戻るため、視力が回復するわけではありません。
昼間にいきなり視力が落ちたりすることはありますか
1日の中で急に視力が落ちることはありません。装用を中止した場合には、個人差はありますが数日のうちに徐々に見えづらくなります。
オルソケラトロジーは安全ですか
適切にケアを行っていれば大きなトラブルにはなりませんが、レンズケアを怠ると、一般的なコンタクトレンズと同様の不具合を生じる可能性がありますので、必ず定期検査を受け、医師の指示に従い使用します。
寝ている時にレンズを着けても大丈夫ですか
レンズは酸素透過性の高い素材で作られており、装用したまま眠ることが認められています。ただし、目の健康状態を確認するためにも、必ず定期検査を受けていただきます。
花粉症の人でもオルソケラトロジーは適応可能ですか
オルソケラトロジーの場合は日中裸眼で生活するため、一般的なコンタクトレンズ装用時には適さない点眼治療も可能です。
就寝中にレンズが外れることはありますか
通常ははずれませんが、強く目をこすった場合ははずれてしまうこともあります。
レンズの着けはずしはどのようにしますか
一般的なハードコンタクトレンズと同様、当院で装用指導がありますので、着けはずしに不安があれば医師やスタッフに相談してください。お子さんが治療を受けられる場合には保護者の方がレンズの着けはずし、ケア等のレン ズ管理を行っていただきます。
どのくらいの睡眠時間が必要ですか
睡眠時間は1日5時間以上が目安です。睡眠時間が短時間ですと、矯正効果が短く、翌日の見え方に影響が出る可能性があります。
レンズのケアはどのようにしますか。また、どのようなものを使用しますか。
一般的なハードコンタクトレンズと同様、レンズを外した後に洗浄して保存します。適切なケアを行わないと合併症を引き起こす可能性もありますので、医師指導のもと十分なケアを行ってください。また、ケア用品は医師が指定するケア用品を使用し、適切なケアを行ってください。
トラブルが起こった場合はどうしますか
治療中にトラブルが起こった場合は、すぐに装用を中止して、眼科に受診してください。

特記事項

  • ※オルソケラトロジー治療は自由診療のため全額自己負担となります
  • ※医療費控除の申請が可能ですので、領収書は保管しておいて下さい
  • ※治療期間中に別の疾患に罹患された場合の検査・治療費用は別途必要です。その場合は保険診療になります。
  • ※完全予約制のため、オルソケラトロジーをご希望の方はお電話でお問い合わせ下さい。

オルソケラトロジーとマイオピンの併用は近視抑制にも効果的といわれています