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どんな目薬なのか?

子どもの近視の進行を抑制するための目薬です。
これらはアトロピンという目薬を適切な低濃度に配合したもので、当院では濃度0.01%のマイオピンと濃度0.025%のリジュセアミニという2種類をご用意しています。 毎日寝る前に1回点眼するだけの簡単な方法です。

治療の対象となる方

  • 6~12歳の学童期の方(12歳を過ぎた方でもご相談下さい)
  • 中等度(-6.00D)以下の近視の方
  • 3ヶ月に1回の定期受診が可能な方

近視の進行を
抑制することが
大切な理由

子どもの近視は、主に眼球が楕円形に伸びてしまう(眼軸長が伸びる)ことで、ピントの位置が前方にずれて生じるケースが多くあります。
近くを見ることが習慣化してしまうと近視になりやすく、一度眼軸長が伸びてしまうと戻ることはありません。
そのために眼軸長の伸びを抑えることが、近視の進行を抑制するためには重要となります。

マイオピンの特徴

  • 副作用がほぼ皆無の近視抑制薬です。
  • 日中の光のまぶしさに影響を及ぼさないため、サングラスもほぼ不要です。
  • 目の遠近調節機能に殆ど影響を与えません。よって近見視力の低下はあまりなく、近用の眼鏡も
    不要といわれています。

リジュセアミニの特徴

  • 日本で初めての近視抑制点眼薬
  • 濃度がマイオピンより濃いため、近視抑制効果が高い
  • 副作用の発現率はマイオピンよりやや高いが、重篤な副作用はなし

 

治療効果

リジュセアミニの治療効果

・2年投与だとプラセボ群と比較し、マイオピン0.01%だと約20%、リジュセアミニでは約40%
・3年投与だとプラセボ群と比較し、マイオピン0.01%だと約4%、リジュセアミニでは約28% 近視抑制の効果がみられた
※これらの結果は平均値であり、効果には個人差があります。

※治療目的は近視の進行抑制であり、近視を治す治療ではありません。

副作用と安全性

1960年頃から近視抑制薬として用いられていたのはアトロピン1%でしたが、副作用が問題視されていました。
マイオピン(0.01%)やリジュセアミニ(0.025%)などは最適な低濃度に配合したことにより、優位な近視抑制効果を保ったまま不快な副作用を抑えることに成功しました。

マイオピンの治療効果

副作用の発現割合は、マイオピン0.01%で約5%、リジュセアミニ0.025%では約17%となります。
その内容をみると重篤な副作用はなく、いずれも点眼を中止すると回復したとのことでした。

治療の流れ

適応検査
治療の対象となるか検査・診察をします。
治療開始
治療内容を説明し、点眼薬を1か月分処方をします。
(マイオピン1本またはリジュセアミニ1箱)
定期検査(1週間後)
副作用などの点眼薬使用後の状況確認をします。
定期検査(1ヶ月後)
検査・診察・点眼薬の処方(3本または3箱)をします。
定期検査(3ヶ月後)
検査・診察・点眼薬の処方(3本または3箱)をします。

 ※その後は3ヶ月毎の定期検査となります。

※この治療は自費診療になります。初回の適応検査のみ保険診療になります。
※自費診療と保険診療は同日には行えません。
※適応検査に関しては完全予約制となります。
※治療開始後に副作用がみられ、治療を中止または中断した場合でも返品返金は致しかねますのでご了承ください。
お電話で希望の旨をお伝え下さい。インターネット予約はできませんのでご注意下さい。

目薬による近視抑制治療とオルソケラトロジーの併用は、近視抑制にさらに効果的といわれています