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多焦点眼内レンズの選び方

多焦点眼内レンズの特徴や、多焦点眼内レンズが適応か不適応か。
適応の場合はどのレンズを選択すればよいのか、考える上で重要なポイントをまとめています。レンズ選択の参考にして頂ければと思います。

多焦点眼内レンズのメリットとデメリット

多焦点眼内レンズにはメリット・デメリットが存在しています。
まずは下記を理解した上で、導入をご検討ください。

メリット

遠くも近くもある程度見える

そのため眼鏡をかける頻度は大幅に減ります。
スポーツをされる方やアクティブに活動される方にとっては、快適に過ごすことが可能になります。
ただし、多焦点眼内レンズの種類や手術後に残った乱視などで、術後も近くを見る際に眼鏡が必要になる場合もあります。

ご加入の保険会社によっては、
先進医療特約で給付金が支給される

高度先進医療が適応可能の多焦点眼内レンズもあります。
条件によって給付金の有無は異なりますが、先進医療特約を付けている場合は、手術後に給付金が支給されることがあります。
詳しくはご加入の各生命保険会社にお問い合わせください。

デメリット

見え方の質は単焦点眼内レンズに劣ります

多焦点眼内レンズは遠くも近くも1枚のレンズで見ようとするため、ある1点の見え方の質に関しては単焦点眼内レンズに劣ります。
そのため、非常に繊細な近見作業が必要なお仕事の方や、色彩感覚がお仕事に影響される方などの場合は、見え方に満足できないこともあります。

ハロー・グレア現象が
単焦点眼内レンズに比べ強く現れます

夜間に外出を多くされる方や夜間運転をされる方は、眩しい光源を見る機会が増えるため、ハロー・グレアを強く感じる機会も増えます。ハロー・グレアは半年ほどで慣れるといわれていますが、ハロー・グレアの見え方や強さ、慣れるまでにかかる時間には個人差があります。ハロー・グレアは見え方の質にも影響するため、単焦点眼内レンズの方がよいこともあります。

見え方に慣れるまで
少し時間がかかることがあります

多焦点眼内レンズは遠くにも近くにもピントが合っています。
そのため、見え方に慣れるまでは遠くを見たいのに近くの物が気になってしまったり、細かい物を見たり本を読む時にピントが合うまで少し時間がかかることもあります。

多焦点眼内レンズが不適応となるケース

多焦点眼内レンズが適応か不適応かについては、検査と診察を行った上で判断しています。
下記に該当する場合などは単焦点眼内レンズをご提案させて頂いております。

白内障以外に、別の眼疾患がある場合は不適応となります

多焦点眼内レンズの見え方は独特で、慣れるのに時間がかかることも多いです。
そのため、手術直後に視力が期待したほど出ないこともあります。
その際にレンズが原因なのか、他の眼疾患や目の状態が原因なのかが分かり辛くなるためです。
眼疾患により多焦点眼内レンズの効果を十分に得られない場合も多く、その場合は多焦点眼内レンズを入れるメリットもなくなってしまいます。
また、レーシックなどの不可逆的な眼手術の既往がある場合も適応外となることがあります。

神経質な方や、夜間に外出・運転が多い方はお勧めできません

多焦点眼内レンズでは「ハロー・グレア現象」が単焦点眼内レンズと比べると強く現れることがあります。 神経質で細かな違いが気になる方の場合は、単焦点眼内レンズの方がよいことが多いです。 また、街灯や車のヘッドライトなどを見る機会の増える夕方から夜に外出を多くされる方や、運転をお仕事にされている方は、ハロー・グレアを強く感じる機会が増えるため、多焦点眼内レンズをお勧めしないことも多いです。

見え方の質が、お仕事に直結してしまう方はお勧めできません

多焦点眼内レンズは遠くも近くも1枚のレンズで見ようとするため、ある1点の見え方の質に関しては単焦点眼内レンズに劣ります。 そのため、非常に繊細な近見作業が必要なお仕事の方や、色彩感覚がお仕事に影響される方などの場合は、見え方に満足できないことが考えられるため多焦点眼内レンズをお勧めしないこともあります。

レンズ選択のポイント

多焦点眼内レンズには様々な種類があります。
患者さまの眼の状態をはじめ、お仕事や生活習慣などによって最適なものがひとりひとり異なります。
どのように選んだらよいのか迷われた方は、下記も参考にご検討ください。

高度先進医療の加入の有無で選ぶ

先進医療適用可能なレンズ
先進医療適用不可なレンズ

近見作業の距離と内容で選ぶ

レンズ選択の大きなポイントは、遠くの見え方よりも近くの見え方です。レンズによって近くのどの距離にピントが合うのかが決まっているためです。 お仕事や日常生活の中で優先したい作業、見る物によって、見る距離が変化します。 近くの場合は10cm、20cm距離が変わっただけで見え方が変化するため、「どの距離」を見たいのか?がレンズを選ぶ時には非常に重要です。

角膜乱視の強さで選ぶ

白内障による水晶体の乱視は白内障手術によって除去することができますが、眼の表面にある角膜の乱視は白内障手術後も残ります。 角膜乱視が強い方には、乱視矯正機能のついたレンズが適応になります。 強い乱視の場合はオーダーメイドレンズの「LENTIS MplusX」が有効な場合もあります。

ハロー・グレアとは

「ハロー」とは…
光の周囲に輪がかかってぼんやり見える現象
「グレア」とは…
強い光源を見た場合に光をまぶしく感じる現象

ハロー・グレアは多焦点眼内レンズ特有のものではなく単焦点レンズでもみられますが、多焦点眼内レンズではより強く感じることがあります。 しかし術後の経過と共に次第に慣れていくといわれています。(見え方や感じ方、慣れるまでの時間は個人差があります)

ハロー・グレアとは

暗くなった夕方から夜にかけて、外灯の光や車のヘッドライトで特に感じることが多いそうです。

夜間に頻繁に外出をされる方や、お仕事などで運転をよくされるドライバーの方などは、ハロー・グレアを感じる機会が多くなり、単焦点眼内レンズの方がよりよい見え方を得られる可能性があります。